特許の分割出願とは?

特許の分割出願とは?

特許の分割出願とは、元々出願された特許出願書に記載されている発明内容を複数の出願に分割して再出願することです。つまり、元の出願に含まれていた複数の発明を、個別の出願として特許庁に提出することで、それぞれに独立した特許として扱われるようになります。

特許の分割出願は、以下のような場合に行われることが多いです。

  • 元の出願が広範囲すぎる場合
  • 元の出願に複数の発明が含まれている場合
  • 元の出願が不明瞭である場合

分割出願を行うことで、元の出願に比べて新しい発明に対する審査が迅速に行われることが期待できます。また、分割出願された特許のうち、いくつかが成立した場合でも、残りの特許出願が却下されたとしても、それらは独立して存在する特許出願であり、他の特許の権利を侵害することはありません。

特許の分割出願のメリット・デメリット

メリットデメリット
  • 複数の発明を個別に特許出願することで、それぞれの発明に対する審査が迅速に進められるため、特許を得るまでの時間が短縮されることが期待できます。
  • 複数の特許を取得することで、発明の保護範囲を広げることができます。
  • 特許侵害訴訟において、複数の特許を持っていることで、侵害の証明が容易になる場合があります。
  • 分割出願によって特許出願が増加するため、出願費用や手続き費用がかかります。
  • 分割出願によって取得した特許が、元の出願に基づくものであるため、元の出願に不備がある場合は、それらの不備が引き継がれてしまう可能性があります。
  • 元の出願から分割出願までに時間が経過するため、元の出願に先立って公知性を取られることがあるため、後続の出願に対して障害になる可能性があります。

以上のように、特許の分割出願にはメリット・デメリットがありますので、分割出願を検討する際には、慎重に判断する必要があります。

特許の分割出願の費用は?特許の分割出願の費用は、国や地域によって異なります。一般的に、分割出願を行う場合には、元の出願に対する出願手数料や分割出願に対する出願手数料、更には分割出願に必要な技術文書の作成費用などが必要となります。

具体的な費用については、国や地域によって異なりますが、日本の場合、2022年現在の分割出願の費用は以下のようになっています。

出願手数料分割出願に必要な出願手数料は、元の出願に対する出願手数料に加えて、分割出願に対する出願手数料が必要となります。日本の場合、分割出願に対する出願手数料は、1件あたり約16,000円(税抜)となっています。
技術文書作成費用分割出願に必要な技術文書の作成費用は、出願者が委託する場合には、委託先の費用となります。また、出願者自身が技術文書を作成する場合には、自己作成費用がかかります。

以上のように、分割出願には出願手数料や技術文書作成費用が必要となるため、費用がかかることになります。ただし、特許の保護範囲を広げることができるというメリットがあるため、慎重に検討することが必要です。

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